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「こうのす里山くらぶ」は、そんな鴻巣山で森の手入れに汗を流しながら、自然を楽しんでいる任意団体です。
鴻巣山で里山保全の市民活動が始まったきっかけは、平成11年度から2年間にわたり実施された森づくりの体験ワークショップ(主催:福岡市、財団法人福岡市森と緑のまちづくり協会)でした。九州芸術工科大学重松研究室の企画・運営のもと、市民有志、行政、専門家が一緒に間伐や竹伐りを行ない、鴻巣山の将来像や今後の活動について話し合いました。
平成13年度にはワークショップの参加者や事務局メンバーが中心になり「鴻巣山で森づくりを楽しむ会(仮称)」を結成。活動を続けていくための準備会的な位置付けとして、森の作業を重ねながら会則づくりを行ないました。このような歩みを経て、「こうのす里山くらぶ」は平成14年4月に正式に発足しました。
会の目的は、「鴻巣山の多様な自然環境を保全し、多くの人と楽しみを分ち合いながら、森と人が共に生きるこれからの里山文化を創造する」ことです。
主に、常緑樹に覆い被されて枯れつつある落葉樹(ヤマザクラやハリギリなど)を救出することを目的に、間伐や枝打ちなどを行なっています。間伐で出た材も無駄にはしません。表土流出を防ぐ土留めや林内のベンチ、クラフトなどに役立てています。毎年秋には、渋みの少ないマテバシイのドングリを食材にクッキーやお団子も作ります。毎月の活動には20〜35人程度の参加があり、会員の参加率が高いのが自慢です。家族連れなどの幅広い層が鴻巣山を訪れ、楽しみながら充実した作業ができる活動を続けています。
活動を通じて得られたものは、鴻巣山での森づくりにとどまらず、知り合った市民、行政職員、研究者や造園技術者がお互いに協力して森づくりに取り組む関係(パートナーシップ)でした。「立場を越えて」、「楽しみながら」、「継続して」森と付き合っていくことは、今の時代にあった「里山と人の付き合い方(里山文化)」を身に付けていくことです。それは、荒れてしまった日本の里山・森林の問題を解決していくための、地味ですが、大きな力になると感じています。
<こうのす里山くらぶのプロフィール>
活動場所:福岡市中央区及び南区 鴻巣山緑地保全地区
設立:平成14年4月
会員数:43世帯・人(平成15年2月現在)
活動日:ほぼ毎月の第1日曜日
年会費:個人会員2,000円 家族会員3,000円 賛助会員5,000円
会報:「鴻巣山だより」年11回発行
TEL:090ー7396ー6830(携帯電話)
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